理性なんて無くて……



ただ、丸裸の感情だけが、2人を支配していた。


後先なんか考えてなくて
何をしに来たかなんて忘れていた。


今有るのは


お互いを


【感じ】


そして


【愛したい】


という事だけ。



それだけが、私達を長い夜へと導いていた。


結局、私達は朝まで抱き合っていた。

先生の風邪が治ったのは、もしかしたら私達の愛の力かも……

なんて思うのは、私だけでしょうか?


私達がうつらうつらし始めたのは、窓の外が明るくなってからだった。

今日もずっと一緒に居れる事が、素直に嬉しかったんだ。

どうしても離れたくなくて、寝る時まで2人で抱き合って眠った。


起きた時に、すぐに温もりを感じられる様に……


幸せを感じながら、気が付いたら深い眠りについていた。