これって、もしかして……


そういう状況だよね?!


でも、大丈夫。
覚悟は出来ているから。


「純那……」

そう言いながら、キスをしてくる。
先生の舌が、私の舌を捕らえて離さない。



―――ドキドキ



鼓動が…
先生の鼓動が速くなっているのが分かる。

唇が離れると唾液が糸の様に伸びていた。

エロいよ。

恥ずかしいのと緊張するのとで、目を瞑った。


覚悟は出来ている……


でも、少しだけ…恐い。


瞳を閉じていると、自分の前から不意に気配が無くなった。



ん??


―――パチッ



瞳を開くと、頭を抱えた真咲先生がベットの脇に座っている。

「先生……どうしたの?」

「勢いに任せて、こんな事しようとするなんて……ごめんな。恐かっただろ?」


真咲先生。


「私、先生なら良いんだよ。少し恐かったけど……」

「純那の家じゃ、しないって決めてるの」

そう言って先生は『うん』と1つ頷いた。


「ねぇ、先生が我慢するのって……私が初めてだから?それとも、生徒だから?」

こんな質問をするつもりじゃなかった。

でもね、先生はいつも自分自身と葛藤してるの。

その理由を、ただ知りたかったんだ。