走り去る時に一瞬見えた。



芽依《メイ》先輩。



1つ先輩でものすごく美人だっていつも男子が噂していた。



芽依先輩を振るなんて……




―――バサバサッ



ヤバッ!!



気を抜いた瞬間に、持っていた本が落ちちゃった!。



「覗き見なんて、良い趣味を持っているじゃないか」



もちろん、目の前に立ちはだかるその人こそ、



―――真咲先生




私は慌てて本を集めながら


「偶然なんだから。そ…そっちこそ…芽依先輩振るなんて!!!」


「教師が生徒に手出し出来んだろうが」


先生は拾った本で私の頭を軽くポンと叩いた。


「それにしても、あの言い方は無いよ」


「じゃあ、どんな言い方が有るんだ?」