こんな事するなんて……


学校の生徒よね?

先生を好きな人?!


まさか、芽依先輩?!


いや、修学旅行の写真とかが有る所を見ると同じ学年の人しか居ないわ。

でも、ファンクラブが有るくらいだ。
先生の事を好きな人は、無数に居るよね。

意外と冷静な自分にびっくりする。


もう…
誰よこんな事する人は……

背中に嫌な汗が流れ落ちた。


最悪。


その時、始業のチャイムが鳴り私は急いで教室に戻った。

もちろん、さっきの手紙はクシャクシャになりながら私のポケットに入っている。

動揺を隠すかの様に、普通に授業を受けたんだ。

先生には、絶対に迷惑をかけたく無かったし、先生が教師を辞めさせられるなんて考えられなかった。


絶対に隠し通さなきゃ……


変な決意だが、仕方ない。

こんな所まで、【先生と生徒】と言う関係が付きまとうとは思わなかった。