体中の力が抜けた。

私には頷く事しか出来なかった。



私…もしかして……



そんな事、有るはずが無いよ!!


だって先生だもん。


絶対有り得ない。


好きな訳無いよね。


先生はお父さんの代わりなんだから。


担任なんだから。



じゃあ、この気持ちは何だろう。



ボーっと考えていたら、家に着いた。

先生は手際良く車を停めると、いつもの笑顔でこっちを見ていた。


「早く寝ろよ」


私は軽く頷くと、急いで車から出ようとした。