すると先生の瞳はゆっくり開き、ガシッと私の腕を掴んだ。


なっ…なにっ?


―――グイッ


?!?!?!


私は突然の出来事に、訳が分からなくなっていた。

いつの間にか先生は私を抱きしめ、頭を持ち離れられない様にしている。


なんたる早業!!


男の人の力にかなうはずも無く、諦めて先生とのキスに集中した。


長いキスから解放された私は、小声で先生に聞いた。


『いつから起きていたの?』


だんだんと暗さに目が慣れた私は、先生のニヤッと笑う顔を見過ごさなかった。


『純那が、部屋に入って来る辺りから』


って、最初からじゃんか!!

起きていたなんて、ズルいよぉ~~


『先生のメール、さっき見たよ』


『ああ』


そう言って、フフって恥ずかしそうに笑った後


『早く部屋に戻りなさい』


って、素っ気なく反対側を向いてしまった先生。

冷たいの!!

って思った矢先

『抱きしめたくなるから』

って、またもやキュン死です。