「どうした?新庄赤いぞ」



わざとだ!!!


絶対にわざとだ~~~



認めたくない、悔しいけどマジ格好良かった先生のドアップ。

余りに急だったから目を閉じ忘れちゃったおかげで、今でも鮮明に先生のドアップが残っちゃってるんだから。


「先生のバカ!!!」


私は先生をバシバシ叩きながら頭の中に映る先生を消そうとした。

先生がいけないんだからね。


「先生なんて大嫌い!!!」


私がそう叫ぶと、意とも簡単に私の腕を掴み


「そんな事言うなよ」


って寂しそうな顔で言うんだ。



……ズルいよ。



先生は私の頬に手を置くと、


「テスト頑張れよ。ちゃんとご褒美考えてるから」


なんて……


まるで、恋人同士みたいじゃない。