結局、先生の家に来てしまった私。

ものすごく緊張しています。

先生の部屋は、白・黒・シルバーで統一されたすごくシンプルで綺麗なお部屋。

しかも、6階だから眺めが良いんだ。


「意外と綺麗なんですね」


って、緊張のあまり敬語になる私。

先生は、ソファーに座りながら


「あんまり物が無いからね」


と言って私を見ていた。
どうして良いか分からなくて立っていると


「お腹すいた?」


なんて聞かれたんだけど、緊張していて良く分かりませんから。


「何か作るよ~~」


こう見えても、片親だったから料理は得意なんだ!!

昔から、お母さんが遅いときは1人で作って食べていたからね。
お菓子作りは苦手だけどね。


「純那、料理できるの?」


なんて聞く先生に、自信満々に親指を立てながら


「もちろん!!!」


そう言って笑顔を作った。
私は腕まくりをしながら台所に向かった。

冷蔵庫の中を見ようと振り返ると


「うわっ!!」


そう、先生が立っていたの。


し…心臓が飛び出るかと思ったじゃん。


「冷蔵庫開けても良い?」


「ああ、どうぞ」


なんて良いながら、私の横にピッタリと居る先生。



そんな所に居ると


緊張して作れないんですが……