しまった!!!
これじゃ、前回の二の舞だよ。
慌てて謝ってみた。
分かってるよ、後の祭でしょ?
「…ウソ、ごめんなさい」
本当はウソじゃない……
私は先生と絡み合った視線を、窓の外に移した。
袖を握りしめて居た手は、ギュッとスカートを握りしめ、悟られない様に外を見ていた。
いや、見ている振りをしていた。
本当は、そんな余裕なんてなくて、
自分の気持ちを我慢するので精一杯。
「帰ろうか」
そう言われるのが怖くて、先生の顔が見れない。
私、弱虫なんだ。。。
すると、先生は
「少しお話しようか」
そう言ってシートベルトを外した。
話せないよ。
好きって言っちゃいそうだから……

