『でも、前に進めたんだよ。
新庄、お前のおかげで……』


先生は寝っころがったまま、顔だけ私の方を向けた。



…わたしの…おかげ?



私は何もしていないよ。
先生を困らせてばかりで…


「どういう事?」


そう聞く私に、


「教えない」


って。



暗くてちゃんと見えなかったけど、


もしかして、先生照れてた?


上半身を起こして先生の顔を見ようとする私に、先生が抵抗するの。


やっぱり可愛い。


大人になったり、子供みたいにはしゃいだり……

いつも新しい発見が有る。


先生はいくつの顔を持っているの?


先生の全てを知りたいよ。。。