ケーキを食べた後、私達は店を後にした。

私がトイレに立っている間に、先生ったらお会計済ませてくれているの。


そういう所が大人なんだ……


で、惚れ直しちゃう。


先生は車に乗ると、上の方に車を進めていったの。

「どこいくの?」

って聞いても

「良い所」

としか言ってくれないの。

しばらくして頂上付近に着いたみたい。


「よし、降りるぞ」


そう言って降りた場所は、建物が全く無くて空が丸く感じるんだ。


そっか、地球って丸かったんだ。

なんて実感しちゃう。


私達は芝生になっている部分を登り、少し高台になっているてっぺんに座った。

体育座りになってる横で、先生が大の字に寝っころがる。


「寝ると気持ち良いぞ」


そう言われて先生と同じ格好になる。

空一面から落ちて来そうな星達が、これでもかって位輝いていた。

普段見えない様な小さな星まで、しっかり見えるんだ。

星ってこんなに有ったんだね。


「今俺達が見てる星って、何億年も前の星達なんだ。
もしかしたら、今無くなっているのも有るんだ。なんか不思議だよな」


先生は星を見つめたまま話していた。