――――チンッ
とグラスが鳴る。
先生、私は幸せ者です。
心の中で呟いた声は、口に出る前に体から流れでちゃうよ。
幸せが体から溢れ出した私は、多分ピンク色のオーラだったんじゃないかな。
次々と運ばれる料理。
私達は、たわいもない話をしながら料理をたいらげていった。
どれも美味しくて、毎回感動しながら食べる私をニコニコしながら見ているの。
そんなに見られると、何だか恥ずかしくなります!!!
「お腹いっぱいになった?」
そう聞かれて思いっきり縦に首を振った。
先生は祐輔さんを呼ぶと、何だかゴニョゴニョ内緒話をしてるの。
祐輔さんが戻ると、いきなり電気が暗くなる。
なっ……なに?!
そう思う内に厨房の方からバックミュージックと共にろうそくの立ったケーキが運ばれて来た。
ケーキは私達のテーブル迄運ばれると、スタッフの人達が集まって【ハッピーバースデー】を歌ってくれたんだ。
歌が終わると、ケーキがテーブルに置かれた。
「ほら、消して」
私は言われるがまま、一気にろうそくを吹き消した。

