時計を見ると、


あらら、かなりいい時間じゃない?!


私は慌てて自分の部屋に行き、荷物を持って下に降りた。


結構、ギリギリになっちゃうかもな……


靴を履きながら、駅までの最短距離を考えていた。

私は携帯を握り締め、勢いよく玄関を飛び出した。




!!!!!!!





―――――バタン




後ろで勢いよくドアが閉まる音がした。




えっ?




……どういう事?!



私は玄関から飛び出した状態で、完全に固まってしまっていた。

それと同時に、思考回路もフリーズしているみたい。

全く考えられなくて、息を吸うのも忘れていたくらい。


目の前の状況を理解するので精一杯。



家の前に黒い車が停まっていて、




その前には




真咲先生が居た。




しかも、笑顔で……