『純那!!!!遅れるわよ~~』


下からお母さんの怒鳴り声が聞こえる。

私は寝ぼけ眼のまま布団の温もりを手放せずに、かたつむりの様に頭からすっぽり布団をかぶせた。





あああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!





今まで出られなかったのが嘘みたいに、ガバッと布団から出た。



新学期だ!!!



なにが寝れないかも……よ。



爆睡ですよ、ば・く・す・い



私はダダダと階段を駆け下りた。


「もう、もっと早く起こしてよ~~」


そんな抗議の声も虚しく、時計は起きるはずの時間をゆうに30分も超していた。


「起こしたわよ」


さらりとかわされてますが……

私はこの上ないスピードで支度を初めた。