その後、私達は映画を見たり、嫌がる先生を連れて絶叫系のアトラクションに乗せたり……
まるで、端から見たらカップルみたいな2人だよね。
先生の全ての言葉が私をキュンとさせるんだ。
「純那、もう無理!!」
やっぱり、絶叫系連チャンはきつかったかな?
先生は中腰になりながら、私に声をかける。
「慎やん大丈夫?!」
そう言って私達は近くに有るベンチに座った。
苦しそうな先生に
「飲み物買って来るね」
そう言って近くの自販機に向かった。
はしゃぎ過ぎたかな…
反省しながらお金を入れた。
温かいお茶を買って戻ろうとした時、先生が誰かと話しているのが見えた。
反射的に近くの柱に隠れた。
知ってる顔。
そう、芽依先輩とお友達。
芽依先輩は先生にしがみつき嬉しそうに話していた。
そうだよね、私が逆の立場だったら嬉しいもん。
当分戻れそうもないな……
現実を目の当たりにして凹む私。
先生と生徒。
そこには見えないけれど、ものすごい大きな壁が有るんだ。
分かってた現実……
芽依先輩と先生が仲良く話す姿が、自分と重なる。
そんな事でくじけそうになる私は
弱いよね。

