ケイタイを握り締めて


もう15分は経過している。


どうして、自分の気持ちを


伝えようと思ったのか?



美姫とシオンが


背中を押してくれたから・・・


それもある。



ここ数日 好きな気持ちが


どんどん成長して


体の中から溢れてしまいそうに


なっていた。苦しい。


苦しくなるほど 誰かのことを


好きになったのは初めてだった。



渾身の力を振り絞って


電話をかけた。


「1回 2回 3回 4回・・・


でないし・・・」なぜかホッとした。



自分でかけておいて勝手な話だけど。




駐車場から車を走らせると



ケイタイがなった。



あわてて 隣りの


郵便局の駐車場で車を止めた。



「もしもし」



「もしもし 上野です。


電話もらいました?」


「う うん。今 会社。」


「会社出たところです。


今日は早く終わったから


DVDでも見ようかなって思って。」



「そうなの。


たいした用事じゃないんだけど・・・


大阪はそのくらい新しい基礎化粧が


反響があるのか聞きたくて。」



「凄いですよ。やっぱり石鹸で


美白効果があるのが


受けているみたいです。」


「ふ~ん。」


ああ この後


どうやって話を切り替えれがいいの?



「そういえば・・・


克己君は結婚しないの?」


変な振り・・・