「今後 玲奈ちゃんと

いっしょに食べよう。」


コーンまで食べきって時計をみると


15分を過ぎていた。


もう一度 チョコレート売り場に


戻る途中でひらめいた。


「そうだ。克己君にもチョコ送ろう。


義理チョコだね。でも・・・


悟と勇樹以外の男性にチョコレートを


送るなんて 何年ぶりだろう?」


チョコレートを買うだけのこと


なのに不思議とワクワクしてきた。


お客様のプレゼント用より


1サイズ大きくて スタンダードで


シンプルな板状の大人のチョコを


選んでラッピングしてもらった。



アンジュに戻ると


チョコのダンボールを


テーブルの上にのせた。



「重かった。」


デパートの駐車場までは


チョコレートのお店の店員さんが


運んでくれたけど


ビルの地下にある駐車場からは


ひとりで運んできた。


「来年は 早めに注文して


宅配してもらおう。」


テーブルにダンボールといっしょに


おいてあるデパートの袋に


目が留まった。