あれは、なんだったのか。
ゴメンは何に対してなのか。
分からない。
でも答えを聞くことも出来ず、時だけが過ぎていく。
ただ先生と、視線が絡まる事が多くなった気がした。
質が悪いのは
その視線に確かなネツが有ること。
そう感じるのはあたしも同じように先生を見てるから?
ねぇ、わかんないよ。先生。
この気持ちが恋だと言うのなら
あたしは先生の何が好きなのか答えられないよ。
先生がもし、もしあたしを好いてくれてるなら、
あたしのどこが好きになったのか分からないよ。
そんな疑問を晴らす事が出来ないまま
受験が終わり
自由登校になり
明日には卒業式
視線だけがネツを増して行く。

