「なんだよ、おまえ。じゃどーすんの」
低い地を這うような声。だけど語尾が少し呆れている。
私はゆかりちゃんを振り返った。ゆかりちゃんはビクっと体を揺らす。そして、間をおかず、
ーーーパァァン
小気味良い、肌の鳴る音。
「痛い?これでおあいこ。やられたらやり返す、倍にはしないがな!」
叩かれた事に気付くのが数巡遅れたのかゆかりちゃんは呆気にとられていた。
「はぁ…」
四宮君が溜息をついた。
「そうゆうことでお開きにしよう!」
私は四宮君を引っ張って、颯爽とこの場を去る。もうなんて展開だ。
「馬鹿野郎」
四宮君が恨めしそうに呟いた。

