全く、薫ってばなにいってんのかしら…


ぶつぶついいながら、また資料に目を通していた


「あの、瑞希先輩!」

ガラッと教室があいて、年下らしい男の子がたっていた


「はい?」



「あの、未来くんと一緒に帰ってましたけど、付き合ってるんですか?」


「へ?違うよぉ!からまれてたの、助けてもらって送ってもらっただけよ。あの日、初対面だもの」

「あ、そうなんですか?噂になってたので、聞きたくて。ありがとうございました。失礼します」


「あ、はぁい。って噂になってるって!?…………いっちゃった…。噂になってるの?さすが未来くん、もてるもんね」



−明日、投票だもんなぁ…。なんか自分のことじゃないけど、緊張しちゃう…。未来くん…になったらどうしよう………って別にどうもしないけど………あーもー、薫が変なこというからだ…