放課後。
好きな人にだけは、
打ち明けておこうと、
美雨は帰り道で
龍貴に今までの事を告白した。
「私はただの家政婦だし、
皆ともあまり込み入った
話はしないけど、
龍貴くんにだけは
知っていてもらいたかった。
あなたのお父さんが雇い主だし、
住まいも与えてくれて、
とても感謝しているから…。」