つなぎとめて 
欲しかったのです
馬鹿な願いだと
笑って

ほんとう を
手に入れてしまう前に
夢のひとつぐらい
持っていたかったのです

嘘を付くのは悪いことですが
夢をみるぐらいなら
私の中だけで温められる

知っていたから
いつも目を
逸らしていたのです

私の為に用意された
幸せなど
幻ばかりで
本当はひとつも 存在しないこと