「今日はありがと。楽しかったわ」

「うん、ボクも。あと今日言ったこと、真剣に考えてみてね」

今日言ったこと…ああ、付き合う、うんぬん。

「はいはい。それじゃ、オヤスミ」

「オヤスミ。また明日」

…ヤレヤレ。今日は何かと疲れたな。

家に入るとすぐに晩御飯を食べて、お風呂に入って、自室に戻った。

そしてPCを立ち上げる。

ケータイ小説サイトに行くと、やっぱりスゴイ読者数と、本にしないかと誘いのメールが来ていた。

「ふぅ…」

まっ、嬉しくないことはないけどさ。

でもあくまで私が書いた小説は、経験から書いたものではなく、計算で書いたもの―。

何だか心が痛む。