「流行り廃りが激しい業界でもあるからね。『REN』の人気もいつまで持つことか…」

ザバッ、と言葉の刃で切られた。

………ここまでダメージを受けるなんて、もしかして私、結構自信過剰になっていた?

「まああくまで薦めるとしても、せいぜい学内新聞でだね。流行り者好きなら、喜ぶだろうから」

そう言った桂木の笑顔が、異様に眩しく感じられた。

いや…、桂木の判断と見解は非常に正しい。まっとうだ。

柊のように盲目的になるのが、おかしいんだ。

しかし……私はこれから小説を書き続けていけるんだろうか?

もういっそのこと、連載中のをとっとと終わらせて、『REN』も終わらせる方が良いのではないのか?

だんだん暗い気持ちになっていく。