『REN』のケータイ小説を見て、本にしたいと言う出版社からのメールだった。

すでに断りを入れているのに、しつこくメールをしてくる。

しかも一社だけじゃない…。

今では5社からお声がかかってきている。

「本、かぁ…」

将来の夢に、ソッチ関係を考えていないワケじゃなかった。

やっぱり好きだし、自分にそういった才能と実力があることは証明されている。

けれど…。

恋愛小説というのが引っ掛かっていた。

何故なら私は…。

「恋愛したことないんだけど」