恋愛小説家のススメ!

「コレとコレは今流行りですね。なかなかストーリーもおもしろいですし、絵もキレイですけど、パソコンの動きが重くなるんですよね」

「クオリティが高いゲームソフトは、どうしても重くなっちゃうのが難点ですね」

「ええ、でも短時間で終わりますし、話の本数も多いです。あとコレはサブキャラも攻略できて…」

私の説明を、先輩は真面目な顔で聞いてくれる。

そして最終的には、2本のゲームを選んだ。

「…2本もやったら、疲れますよ?」

「ほどほどにしときます」

嬉しそうな先輩の笑顔を見ながら、私はゲームソフトを袋に入れて渡した。

「里桜クンのオススメにハズレはないですからね。どうです? 卒業後はゲームショップで一緒に」

「…考えておきます」