「・・・はぁ」 彼女は溜め息を吐きながら、俺の右肩へと倒れ込む。 やや不安定な場所を好まれても、俺は少しも嬉しくないんだ。 二人並んで三角座り。 もたれかかる彼女の姿。 いまこの二人はどんな風に写るだろう。写せるだろう。 表面的には絶好のシャッターチャンスなのかもしれない。 でも・・・・・・もう俺のカメラは。 だめだ、俺。ホントだめだ。