家の前には弥生が立っていた。




「久々。」




と、弥生が近づいてきた。



弥生って…私服だと大人っぽい。




「…行くか。」




弥生はすぐに歩き出した。



神社に着くと人で溢れかえっていた。



…うわぁ。




「夕紀。」




ドキッとした。




だって…弥生が名前で呼ぶし…手を差し出してるし。




「手。」