「あの日、傷つくあなたを見て、自分の気持ちを告げるのを止めよう。と心に決めました。
 いつあなたが居なくなるか分からない、日々膨らむあなたへの思いを隠し、今日まで来ました。
 ですが、もう気持ちを抑える事が出来ず……
 こんな僕でよかったら、ずっとお側にいてはくれませんか?」


 ベルの長い告白に、ティンクは泣いていました。
 そして、一言笑顔でこう言いました。


「随分長い間私を待たせたのだから、幸せにしてもらわなくちゃ困るわ。」


 その後、チョコに最後の仕上げをしたココアは、今までに無い幸せな空気触れた。とノートに書き記しました。
 その後も飽きることなく、チョコを買いに来るベルにフェアリー達は、最後の仕上げがいつも同じでつまらない。と愚痴りながらも、最後はいつも“幸せな気分”で書き終わるのです。
 ショコラは読んだ後に必ずフェアリー達にお返事を書きました。
 一言で終わる日もあれば、長々と書きページの中に収まらない日も度々ありました。
 そしてまた、フェアリー達が運んでくる話を毎夜楽しみに待つのでした。