「えー、つまんないよぅ」
「つ、つまらないとか、そういう問題じゃない!宿題終わらなくていいわけ?」
「それはヤダ」
「だったら文句言わずに手を動かして」
「はぁい」
そして、再び沈黙。
……のはずが。
「ねぇ、ゲームしよ」
なんて集中力のない奴なんだ!
そもそも自覚はあるのか。
「終わったら、って言ってるでしょう!」
「えー、ゆっぴーのケチィ」
もう、限界だ。
どうして私が必死になる必要がある。
「夕飯買ってくる」
少しでも、外の空気を吸わなければ。
一人にならなければ、憤死してしまう。
「アリィも一緒に……」
「絶対駄目!少しでも進めておいて!」
寂しいよぅ、などと抜かすのを振り払って、私は自分の部屋から逃げ出した。


