でも由紀子ちゃんは喜んでくれませんでした。

がんばってお友だちになろうと思ったけど由紀子ちゃんはいつも嫌そうな顔をしてて私はまた失敗してしまったと思いました。

また私はひとりぼっちになるのかなと悲しくなりました。

ひとりぼっちはとてもつらいです。

嫌です。

寂しいです。

だから私は由紀子ちゃんが嫌がってるのをわかってたのにお友だちをやめることができませんでした。

私のわがままでいっぱい由紀子ちゃんに嫌な思いをさせてしまってごめんなさい。


でも由紀子ちゃんは嫌な顔をするけど私と一緒にいてくれました。

ほかの子みたいにウソで笑ったりこっそり逃げたりしませんでした。

だから由紀子ちゃんは本当は心が優しいんだって私はわかりました。

少しずつでいいから本当のお友だちになれたらいいと思ってました。

いつか由紀子ちゃんが笑ってくれるといいなと思っていました。


いちばん楽しかったのは夏休みです。

お友だちの家にお泊まりしたのなんて初めてで楽しすぎてたくさんはしゃいでしまいました。

由紀子ちゃんは私のことあまり好きじゃないのに宿題につきあってくれてありがとうございました。

でも本当はもっと夜におしゃべりとかしたかったです。

デパートに行ったのも、とても楽しかったです。

お友だちとおそろいは夢だったのでクマちゃんを一緒にバッグにつけて歩いているときとても幸せでした。

それからメロンのことも忘れられません。

メロンが食べたいと思ってたら由紀子ちゃんがメロンを買ってくれたので由紀子ちゃんはエスパーだと思いました。

あんなにおいしいメロンは食べたことがありませんでした。

私の世界で一番好きな食べ物は由紀子ちゃんと一緒に食べたメロンです。

一生の素敵な思い出になりました。

一緒にメロンを食べているとき私は由紀子ちゃんと本当にお友だちになれたと思いました。

親友になれたと思いました。