「他のみんなは?」


「今日は休ませました。
バンを探しているのです。」


「何で探すんだ?
出て行ったカエルを、
お前らは売ってしまうのか?」


「いいえ!!
同じようにヨーサーの
手によって傷ついた心を
一緒に癒してあげたいのです。」


「そうなんだ。」


俺は初めて知った。
俺の心を話してはいないのに、
傷ついた心を見抜かれて
いたとは知らなかった。


「お前はどうしたい?」


「探したくっても、
私は目が見えません。
けど仲間の心は自然と
読めるんです。」


マリーの目から、
大粒の涙が流れてきた。