カエルの王子様

「起きたか?
無理をするな。
衰弱しているから、
ゆっくり休め。」


俺は再び横になり、
老婆を見たが、
不思議と怖くなかった。


「何故助けたのですか?」


「毒でも飲まされて、
彷徨っていたんじゃろう?
私はキリと言う。」


「ありがとうございます。
私はバンと言います。」


「やはり・・・・。」


俺は思わずキリさんの
顔を見つめた。