「そんな・・・」


「お前にも権利はある。
後継ぎになりたいと、
考えないとは思えない。
義母はお前を押している
噂が聞こえてきた。」


「いいえ。」


「まあ。いいだろう。
きちんと決めるのは、
俺やスキーではない。」


「はい・・・。」


スキーは部屋から出て行き、
ケンヨウはため息をついた。


「私のせいです。
マリー様が亡くなってから、
ヨーセー様を妃に迎えるのを
必死に反対をしました。」


「もういい!!
今更仕方ない事だ。」


「バン王子・・。」


俺はケンヨウしか、
もう味方はいなかった。