俺にとっては、
義理の弟を押す義母の
気持ちは分からない。


俺の母を殺して、
自分が王の妻になった。


そして俺までも、
暗殺を考えているとは、
考えても見なかった。


「バン王子。」


ドアを開けて、
入ってきたのは、
スキーだった。


「何だ?」


「兄上はどう考えて
いますか?
私は兄上が相応しいと。」


「本当にそうか?」


「兄上・・。」


「どう見ても、
自分が王になりたいと、
思っているだろう?」


俺はスキーに、
冷たい目線を送った。