「あの?
マリー様は目が・・。」

「ええ。
全く見せません。
私はヨーセーさんによって、
毒を飲まされずに、
毒をかけられたのです。」

「毒を?」

「ええ。
毒が目に入ってしまい、
それ以来目が見えません。」

「どうですか・・。」

「心配しないで下さい。
私はこのセーラー村で
育った人間ですから。」

マリーは、
笑顔を振りまいて、
話しかけてくれた。

人を信じる事が、
分からない俺にとって、
マリーは初めて出会う
人間であった。