「バン王子。」


「何だ?」


「次の王様を
バン王子に決めましたけど、
妃様が大反対して・・。」


「やはり・・。」


俺は執事の言葉に、
驚きはしなかった。


俺はバン・ヘンカン。
ここの王子だ。
一応は次の国王になる
予定だけど、
どうなるか分からない。


「妃様はやはり、
スキー様を押されていて、
他の奴らもバン王子ではなく、
スキー様は押してきます。」


「そうだろうな。」


「私はやはり・・・」


「ケンヨウ言うな。
義母の言うことは正しい。
自分の息子を王に押すのは、
当たり前の事だ。」


「バン王子・・・。」


俺はケンヨウの言葉にも、
耳に入ってこない。