「母上良いのですか?」

「何が?スキー。」

私は自らの体に怪我をして、
それを兄であるバンの
仕業にさせたのだ。

「貴方こそ。
これから国王になるのよ。
あんな子が国王になったら、
貴方がかわいそうよ。」

「そうですね。」

俺は悪魔に魂を売った。

兄は確かに才能があった。
だから家来は全て兄を支持したが、
母のおかげで全ての家来は、
私を支持した。

「後は妃だけね。」

「自分で決めたいのですが?」

「何で?
貴方に相応しい女性は、
私が決めます!!!」

母は自分の事だけしか
考えてはいないか・・。
俺は国王になればそれで
良かっただけ。

妃ぐらい自分自身で
決めたいものだ・・・。