「ケンヨウ?どうした?」

「バン王子を探しています。」

いきなり妃は笑い出した。

「バン王子は、
この城から追放したのだ!!」

「そんな・・。」

「あら?知らないの?
我が息子スキーを殴ったのよ。
スキーいらっしゃい。」

現れたのは、
包帯を巻いたスキー王子の
姿だった・・。

「これが証拠。
あんな最低な人を城に
残す事がおかしいから、
直ぐに追い出しました。」

「本当ですか?」

「ええ。
兄が私に襲ってきて、
家来達が助けてくれました。」

私はスキー王子の言葉を
何故か信用できなかったが、
家来が見たと言った事が、
おかしかった。

そして家来を見て
驚いてしまった。
バン王子を支持していた
家来がヨーサーに脅されて、
やった事を白状した。

けど妃を問い詰めても、
無駄だと半分諦めて、
私は城を出たくても、
監視され続ける毎日が
やってきたのだ。