あたしの頬に温かいものが流れた。

お父さんはあたしのあたまをポンとなでて、「幸せになるんだぞ、桜音」と言ってくれた。

「じゃっ、じゃぁっ」

「なに?」

「いまから5人でお出かけしましょうッ♪いーじゃない、もともと行く予定だったんだから!いーでしょ?お・と・う・さ・ん!」

お母さんの目が「イイって言えや!」っていう脅しの目になってる。

怖い…

「ま…まぁ…」

お父さんもタジタジ。

「ね、雄君、行きましょう?」

「えっ…でもっ」

「いーじゃん、行こ?いーよね、裕真♪」

「うんっ、行く!」

裕真、君はえらいっ♪

「さ、そういうことだよ!行こうッッ♪」

「~っ、しょうがないな。でも、スーツっていうのはどうかと…」

お父さんどんだけ嫌なんですか(-_-;)

「お父さんの洋服があるでしょ!」

お母さんがぴしゃりといった。


今回はお父さんの完敗だ。

結局5人で遊びに行くことになった。

遊園地かぁ~

お父さんたちと行くのは初めてかも…