僕は料理を作り終え、 ぼーっとテレビを見ていた …―カチャ ドアの開く音で振り返る。 「…ねえ、裕……」 「ん?なに?」 「この服…なに?」 「え?ああ、それね。 前に友達から貰ったんだ。 新品だからいいかなって。」 「いや、よくないでしょ。」 唇を尖らせているリン 僕はリンの格好をじっと見つめる。 …うん、可愛い。 僕がリンに着せた服は、 黒とピンクのミニワンピには 黒のしっぽがついている。 それから、黒のふわふわの猫耳。 いわば、コスプレ。