私は彼にきつく抱き付いた。 「美桜、苦しっ……」 「自分の命を粗末にしたら駄目っ。今帰ればもっと生きられる。もっと生きれば病気の治療法も見つかって、もっともっと生きられるっ」 「美桜……」 「私は凄く孤独な日々を送っていた。死んでるも同然な毎日だった。でもアオイに会った。」 私は彼の襟首をぐっと掴んだ。 「生きてれば!いい事は必ずある!」 私がそうだった様に。