何もかもがどうでもよかった。 全ての始まりはお父さんが家に帰ってこなくなった事。 お父さんは大学教授で研究の為に帰ってこない事はよくあった。 でもある日を境に突然家に帰ってこなくなった。 大学に連絡をすれば、確かにお父さんは居るらしい。 何かあったのか、帰ってこない理由は何? 心配していたのは初めだけで、姿は見ない声すら聞かない日々は次第にそれが当たり前になっていった。 でもそう思っていたのは私だけだったのかもしれない。