PRAY MACENARY

「東藤中佐…それは余りにも…。」

部下は言葉を失った。

男、東藤の言う「期待通り」と技術研究部の目標とは異なる。

技術研究部の目標が単独で敵機5機を殲滅する程の能力である。

通常、規模にもよるが一度の戦闘で5機の敵機を撃破すればエースと呼ばれる。技術研究部の目標はそのレベルである。

東藤の期待するのはその3倍。

単独で敵機15機を撃破する能力である。

「私の期待通りの結果がでれば、敵機の残りは10機弱、バラックの3機であればどうにかなるでしょう。」

東藤はそう微笑みながら手元にある報告書を眺めた。

重ねられた報告書の一番上には「AMRS(ARMARED MOVER RINK SYSTEM)実戦投入中間報告書 被験者 時生 弥羽」と書かれていた。