霧野が格納庫を出た頃、舩坂は10畳程の室内のダブルベッドに横たわり傍らのリンの頭をゆっくりと撫でていた。
「ねえ、ケート?」
「ん?」
リンは指を生めかしく舩坂の腕に絡みつかせる。
「また…始まるの?」
船坂は「何が?」とは問い返さない。ただ、「ああ」とだけ頷いた。
「そう…なんだ。」
船坂の腕に絡み付かせたリンの長く細い指にギュッと力が入っていく。
「大丈夫。
俺は死なねぇよ。腕がいいからな。」
舩坂はそう言いカラカラと笑う。
舩坂の言っていることはあながちただの大口ではない。
舩坂の機体は目立ち易い赤に塗装されている。カモフラージュなんて言葉が陳腐に思える程の色彩は圧倒的な存在感を主張する。
当然、戦場で目立つということはそれだけ狙われ易いということである。自然に向けられる銃口も浴びせられる剣撃も多くなる。
しかし、舩坂は今まで生き抜いてきた。向けられる銃口をかわし、剣撃を弾き返して…。
間違いなく舩坂は一流のパイロットと言えるだろう。
「ねえ、ケート?」
「ん?」
リンは指を生めかしく舩坂の腕に絡みつかせる。
「また…始まるの?」
船坂は「何が?」とは問い返さない。ただ、「ああ」とだけ頷いた。
「そう…なんだ。」
船坂の腕に絡み付かせたリンの長く細い指にギュッと力が入っていく。
「大丈夫。
俺は死なねぇよ。腕がいいからな。」
舩坂はそう言いカラカラと笑う。
舩坂の言っていることはあながちただの大口ではない。
舩坂の機体は目立ち易い赤に塗装されている。カモフラージュなんて言葉が陳腐に思える程の色彩は圧倒的な存在感を主張する。
当然、戦場で目立つということはそれだけ狙われ易いということである。自然に向けられる銃口も浴びせられる剣撃も多くなる。
しかし、舩坂は今まで生き抜いてきた。向けられる銃口をかわし、剣撃を弾き返して…。
間違いなく舩坂は一流のパイロットと言えるだろう。

