PRAY MACENARY

「少し…ね。

久しぶりの出撃だから、機体を見に来ただけよ。」

霧野はそう言い、体の向きのまま外に足を進める。

カツンカツンとヒールがコンクリートを打つ音を残し、闇の中をぽっかりと浮かび上がる月光に満ちた扉へと歩む。

「明日からは忙しくなるわ。

休める時に休んでおいて…。」

そう言い残し霧野は月光の闇の中に消えた。