「了解、ボス。」 佐良は背を向けたまま、声変わりも迎えていない少年の声でそう言い、部屋を後にした。 一人、部屋に残る霧野。 「言い忘れたわね。 嫌いなのよ。そう呼ばれるの。」 ポツリと呟きに席を立った。