PRAY MACENARY

「よく見ておいて…。
あれが敵の指揮官機 フーガ。」

「フーガ…。敵の指揮官機…。」

霧野の言葉を復唱しながら霧野は純白のAM、フーガを見つめた。

徐々にモニター上で大きくなりつつある機体、コクピットはハッチが開き、座席が空であるのが判る。

そのAMの足元には2つの人影。

今回の面会の相手。片方は指揮官。

用件は未だ不明だが、警戒は解けない。

バラックの二機は土煙を抑えるため進行速度を落とし、地に足を着け一歩一歩、歩みを進めた。

やがて敵機との距離は10m程となり霧野と佐良はAMを停止させ、コクピットを降りた。


「さて。」

コクピットを降りた佐良は今回の相手を見据える。

一人は40代程の如何にも軍人という体躯と歴戦の士を思わせる鋭い眼光。

もう一人は20代半ば程の年頃とおぼしき金髪の優男。

体格は悪くはないが、もう一人と比べると見劣りしてしまう。
ただ、その精悍な顔つきから発せられる眼光は年齢に似つかわしくないほどの鋭さと威厳に満ちていた。

それは、どちらが指揮官でどちらがその護衛かを判断するには十分すぎる材料であった。