弥羽にはその呟きは聞き取れず、目線を霧野のいた扉へと向けた。
霧野がいなくなりポツリと存在するばずの扉には白井が立っていた。
「さきほどは済まなかった。」
白井はそう言うとそのまま去っていく。
白井が口にしたのはそれだけ、ただ一言の謝罪を弥羽は理解した。
あの場で白井がした発言、感情をあからさまに表すなんてことは普段の白井ならしない。
その発言は、ただそれ以上の会話を無くすための発言。
舩坂か佐良が不用意にAMRSの深部に踏み込む質問をしないように、それ以上を弥羽が口にしなくていいようにする発言。
今の謝罪は弥羽に不快な思いをさせたことについてだろう。
「ありがとう。」
弥羽は自身以外誰もいなくなった室内でた白井に向かい呟く。
届かない声はただの小さな空気の振動と変わり、放たれた窓から吹き抜ける風にのって白井の白髪を僅かに揺らした。
霧野がいなくなりポツリと存在するばずの扉には白井が立っていた。
「さきほどは済まなかった。」
白井はそう言うとそのまま去っていく。
白井が口にしたのはそれだけ、ただ一言の謝罪を弥羽は理解した。
あの場で白井がした発言、感情をあからさまに表すなんてことは普段の白井ならしない。
その発言は、ただそれ以上の会話を無くすための発言。
舩坂か佐良が不用意にAMRSの深部に踏み込む質問をしないように、それ以上を弥羽が口にしなくていいようにする発言。
今の謝罪は弥羽に不快な思いをさせたことについてだろう。
「ありがとう。」
弥羽は自身以外誰もいなくなった室内でた白井に向かい呟く。
届かない声はただの小さな空気の振動と変わり、放たれた窓から吹き抜ける風にのって白井の白髪を僅かに揺らした。

