PRAY MACENARY

白井は席を立つ。

「正直に言う。

時生自身についてではないが、AMRS…そのシステムは気に食わない。」

嫌悪感を露わにした白井はそのまま出て行った。

白井があからさまに感情を出すことは珍しい。

白井が去ったあと舩坂は俯いてしまった弥羽の肩をポンと叩き、佐良はただ静かに部屋を後にした。

部屋に残ったのは弥羽と霧野。

「白井には以前にAMRSについては全て話してあった。」

霧野は席を立ちながら口を開いた。

「今、話さなかったAMRSの中核システムについても全てな。

アイツがAMRSを嫌っているのは事実だが、同時に同情していた。

時生に対して…彼女らに対してもな…。」

霧野の言葉に弥羽は顔を上げた。

「彼女ら…か。

霧野は…本当に全部知ってるんだね。

一体どこで?」

部屋の入り口まで進んでいた霧野に放った問いは、

「これでも元は軍属だ。

少々のツテはある。」

そんな簡単な言葉で返された。
そのまま霧野は部屋を出て行く。去り際にポツリと何かを呟いて…。